「劇場版 マクロスF」や「IS <インフィニット・ストラトス>2」、「東京レイヴンズ」などアニメ系CGを制作している株式会社PATECが2月に公開された映画「コードギアス亡国のアキト 最終章」のショーリールを公開されていたので紹介させて頂きます。
今回公開されたのは同作のモニターグラフィックス、GUIのショーリールです。
GUIは”見て楽しい作って楽しい”と余す所のない表現技法ですがやはりプロの技術はいつ見ても惚れ惚れするほどカッコいいですねー
ちなみにPATECは前”亡国のアキト”シリーズ作品でもモニターグラフィックスを担当してたりします。
使用ツールは以下の通りだそうです。
E3Dが使われてるんですね―
- Adobe AfterEffects CS6
- Trapcode Suite 12
- Rowbyte Software Plexus 2
- VIDEO COPILOT ELEMENT 3D
- GenArts Sapphire
- Magic Bullet Looks
- MAXON CINEMA4D R17
- INSYDIUM LTD X-Particles 3.5
ちなみに解説はこちら
モーショングラフィックスリールでは、前述のAシーン:ソフィのモニターの制作工程を紹介しています。
コンセプトとして”クラインの壺”というヴィジョンをご提案いただき、それを膨らませ、広げることで複数のデザインをしています。3Dオブジェクトはアニメーションも含めてCinema4Dで制作しました。 モデルは多くがスプラインの回転体から生成しましたが、中には数式を再現するためC.O.F.F.E.Eスクリプトで出力・制作したモノのあります。 今まで通りMographの活躍はもちろんのことですが、R17から提供されたテイクシステムの使用感がとてもよく 同一シーンのマテリアル違いなどのファイルを複数作成する必要がなく、プロセスファイルの管理や修正対応もとても楽になりました。
また、X-Particlesも多く使用しています。以前からギアストンネルの制作などで活用してきましたが 具象的かつ抽象的なモノをつくるのに適していると感じており、A012のBreakDownにみられる線状渦巻きのようなグラフィックは X-Partilcesから出力したトレーサーをベースのスプラインとして、Mosplineでアニメーション仕上げをして作成しています。
c584〜表示される脳のグラフィックは3章で使用したデザインに3Dのエレメント(脳の前後についたパラボラアンテナ状のデザイン)を足す必要にせまられました。 3章時、AEとC4Dでの複雑なハイブリッド作業であったため、Element3Dを使用してAEで作業することも検討しましたが、結論としてはC4Dで作成し、 他の部分も修正・リファインして最終章用とすることができました。
Illustrator、AfterEffects、Cinema4Dをメインツールとして制作してきましたが どのデザインをどのツールで始め、足りなければどの段階から追加作業を始めるのかといった判断の繰り返しでした。
SOURCE : http://www.patec-tech.jp/work/codegeass_akito_5.html