ZBrushの入門書が増えてきた昨今、機能の使い方だけならいざ知らず3Dプリンターで出力するまでを解説してくれるZBrushの解説本は中々無いのではないでしょうか。
「そもそもフィギュアを作りたくてZBrushを始めたのに何がなんだか全然わからん・・・」という人におすすめの一冊ですね。
発行しているのは3Dプリント系事業で知られるid.artsの米谷 芳彦氏。
ざっと見た感じでは絵も多くカラーで、他ソフトとの連携も丁寧に書いてあったので3Dプリントに興味津々のZBrush初心者の方に是非!って感じです!
ZBrush 4R7対応のガイドブック&リファレンス。
ZBrush(ズィーブラシ)は、Pixologic社が開発した画像処理ソフトウェアです。
「スカルスカルプト」と呼ばれるモデリング機能で、粘土を削ったり、盛ったりするような操作で、有機的で複雑なモデリングを得意としています。
『アバター』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ロード・オブ・ザ・リング』といった映画や、『Gears of War』、『アサシン クリード』などのビデオゲームでもキャラクター作成や特殊効果などに活用されています。
さらに、彫刻家、工業系デザイナー、ジュエリーデザイナー、歯科技工士、イラストレーター、フィギュア原型師など、さまざまなクリエイターに愛用されています。一方で、ZBrushは独特の操作性とUI(ユーザーインターフェイス)を持っているため、一見して理解し難いUIや、独特の操作方法により、習得を断念してしまうユーザーも多いと聞きます。
そこで本書は、ZBrushにはじめて触れるユーザーや、「難しくて挫折した」といった方々に向けて、ZBrushの基本操作を理解できるように構成されています。さらに、ZBrushで作成した基礎モデリングをベースに、スカルプトモデリングしたモデルデータの3Dプリント出力方法や、
強力なレンダリングエンジン「KeyShot」を使った高精度なレンダリング方法など、ZBrushの総合的な活用方法についてまとめています。
本書の構成はこのようになっています。Chapter01 ZBrushとは
Chapter02 ZBrushの基本操作
Chapter03 ブラシ
Chapter04 ツールとメッシュ
Chapter05 ZBrushプラグイン
Chapter06 KeyShot
Chapter07 3Dプリンターとは
Chapter08 ZBrushから3Dプリンターへ
Chapter09 ZBrushを利用した3Dスキャンデータの加工
Chapter10 ZBrush 4R7の新機能前半でZBrushの主要機能を解説し、後半で3Dプリンターで出力するためのノウハウを解説した、ZBrushの入門&活用書です。
ZBrushと相性の良いレンダラー”KeyShot”についても解説しています。
KeyShotの解説は少ないので嬉しいですね。
さらにZBrushのデータを3Dプリントするワークフローまで解説してくれているのでZBrushを使ってフィギュア等を制作しようと思ってる方には最適な入門書ですね。